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鈴木京香さんインタビュー

2013年12月26日18時00分

憧れを形に

 2013年、芸能界にデビューして25周年を迎えた女優の鈴木京香さん。艶やかな美貌と落ち着いた雰囲気が相まって、「女優らしい女優」として存在感が際立つ。デビュー以来、テレビドラマや映画、舞台などで多彩な役どころを演じてファンを魅了してきたが、ご本人は「隠しているわけではないけれど、あまり(自分の)情報を発信せず、言わなさ過ぎた」という思いを抱えていたそうだ。

 そんな鈴木さんが13年12月、初のエッセー集「丁寧に暮らすために。my favorites A to Z」(講談社)を発表。女優の仕事や私生活、趣味、東日本大震災の被災地への支援に対する考え、故郷の宮城県への思いなどを率直に、そして丁寧な筆致でつづっている。本の出版に際し、鈴木さんにインタビューする機会を得た。

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 「丁寧に暮らすために。」を開くと、「alone」「Bookshelf」「Collection」…と、鈴木さんが書いたエッセーのテーマが頭文字のアルファベット順に並ぶ。このスタイルを選んだのは、往年の大女優のエッセー集が念頭にあったからだという。

 (女優の)仕事を始めたばかりの頃、マレーネ・ディートリヒのエッセー集(「ディートリッヒのABC」)を手にしました。その本は(テーマがアルファベット順に並ぶ)「A→B→C」でまとめてあって、それが自分の中でずっと憧れとしてありました。今回、その憧れが形にできた感じで、うれしいです。

 (今回の本の中で)一番最初に書いたエッセーは8年前のもの。旅の途中でメモをまとめるのが好きで、それらを基に当時の記憶を思い出して書いた文章もあります。今年、自分がデビューして25周年になるので、それに合わせて出版できたらいいなと決めてから3カ月間、頑張りました。

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