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佐村河内さんのゴーストライター、新垣さん会見=聴覚「障害」も偽りか

2014年02月06日
 作曲家の佐村河内守さんが別人に作曲を任せていた問題で、桐朋学園大非常勤講師の新垣隆さんが6日、東京都内で記者会見し「18年間、彼の代わりに曲を書き続けた。世間を欺いた。私は共犯者」とゴーストライターであったことを認め、謝罪した。
 新垣さんによると、知人が佐村河内さんから「オーケストラ音楽ができる人を探してほしい」との依頼を受けて知り合った。その後18年間で20曲以上のゴーストライターを務め、報酬としてこれまで700万円前後を受け取ったという。
 代表作とされた「交響曲第1番」について、新垣さんは「1年間で作ってくれと言われ引き受けた。すぐには発売されず、数年後に『HIROSHIMA』の名で発表されたときは驚いた」と述べた。
 作曲の過程については、「私が幾つかのモチーフを提示し、譜面とピアノ録音を渡して彼が聞き、選んだ断片を基に私が全体を構成するプロセスだった」と説明。そのやりとりの際にも普通に会話していたことも認め、佐村河内さんが聴覚をすべて失ったとしていたプロフィルを否定した。ただ、障害者手帳は見せられたことがあるという。
 「何度もやめようと言ったが、受け入れてもらえなかった」と述べた。その上で会見を開いた理由について、ソチ五輪フィギュアスケートに出場する高橋大輔選手の名を挙げ、「今公表しなければ、偽りの曲で演技したと言われることになる。高橋選手にはこのことを知ってもらった上、堂々と戦ってもらいたい」と話した。
 佐村河内さんに提供した曲については著作権を放棄する意向を示したが、自身の今後については「音楽活動を続けていきたい」と語った。【時事ドットコム編集部撮影】【トレンド動画一覧へ】

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