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大阪・交通科学博物館=今年4月6日、52年の歴史に幕

2014年02月04日
 大阪市港区の「交通科学博物館」は今年4月6日、移転のため52年の歴史に幕を下ろす。今回、その雄姿を目に焼き付けるべく同館を巡ってみた。
 訪れた1月28日、館内は家族連れのほか、熱心に展示を眺める一人客が多く見られた。特設のカウントダウンボードにはメッセージカードが貼られ、30年ぶりですとか、名古屋や埼玉、山口から来ました、など訪問者の熱い思いであふれていた。
 展示物は、サボ付きの0系新幹線や国産電気機関車の先駆けである「EF52」、唯一現存する悲劇の液体式ディーゼル機「DD54」といった大物車両から、淀川で京阪間を行き来した「三十石船」「くらわんか船」の模型まで、実に幅が広い。
 学芸員の遠山由希子さんは、閉館まで小細工無しで、「最後までありのままの姿を見てもらう」と話す。現在は、さよなら企画展「52年の軌跡」と、鉄道記念物を含む一部展示車両の内部公開が始まっている。その中には新幹線のほか、旧型食堂車や寝台車など、ガイドツアーを除けば十数年ぶりの公開となる貴重な展示物も含まれており、注目を集めそうだ。
 既にミュージアムショップは品数が減り、売り切れたものもある。団体予約の受付は終了、週末ごとの混雑は通常の1.4倍を超えてさらに増えている。入場には「イコカ」などのICカードが使え、JR西日本の主要駅なら、3月末までは事前に「みどりの窓口」で買うこともできる。興味のある方には早めの訪問をお勧めしたい。【時事通信大阪支社撮影】【トレンド動画一覧へ】

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